告ぐ。

殺人犯。 ページ5

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doctor「最近、しんどい？」






「…え、？いや、」






doctor「正直、初めて来たときより

抱えてるものが大きくなってるって先生思うんだけど」


















あれから虐待を受けていたことで

フラッシュバックも頻繁に起こしてたから

精神科に定期的に通ってた俺。



















そんな俺も16歳になって、

いろんなことが理解できるようになった。



















だからこそ、あの時の事件が

当時より重く引っかかってた。



















「…おれ、が…父親と母親を、ころしたんですっ、」





doctor「…これ、かな？」



















初めて打ち明けた俺の言葉に驚くこともなく、

先生が用意してたみたいに俺の前に出してきた一枚の紙。



















そこには"児童虐待の親への制裁"と書かれた

あの時の事件のWEBニュース。















「…っ、、」






doctor「ごめんね。嫌なことした。

できたらでいいよ。

教えてくれると嬉しいな。

蓮くんはこの事件知ってるんだよね？」















　





もう逃げられない、

もう逃げたくない。















いつまでも背負っていた後ろめたさから早く解放されたかった。

だから俺は頷いた。

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