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涼「う、わ........っ!」


グラリと身体が傾いて、柔らかいベッドの上に勢いよく背中が沈んだ。


真上から覗き込んできた翔太と目が合うと、形の良い唇がにやりと笑みを浮かべている。


パジャマを着ないで寝たのか、上半身は裸のままだ。


一見着痩せして見えるし実際かなり細身の翔太だけど、トレーニングで鍛えられた肉体は、実は綺麗な筋肉がついている。


今まで散々見慣れてるはずなのに、なぜか反射的に目を逸らしてしまった。


涼「...........翔太。朝から悪ふざけは良くないよ」


翔「ん〜?だって朝から冷てーんだもん。ちょっかい出したくなるじゃん」


涼「お前の為に朝食の準備までしてるのに、どこが冷たいの。むしろ感謝して欲しいくらいだけど。
それより腰痛そうにしてるけど、まさか寝違えた?」


ゆっくりと上体を起こしながら、首を傾げた。


さっきから時折腰をさするような仕草が気になったからだ。


幸い今日は歌番組の仕事は入ってないけど、今月から来年出す新曲のプロモーションが目白押しになっている。


俺たちBlack Goldはアクロバットなダンスが売りだから、もしどこか痛めてたら厄介だ。


涼「あんまり痛むなら病院行った方がいいんじゃない?それとも湿布薬持ってこようか」


心配そうに眉を顰めると、翔太は目を泳がせながら、くしゃりと前髪をかき上げた。

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作者名:anzu | 作成日時:2020年12月17日 16時

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