*大好き ページ6
蓮「りょーちゃん、ダメ」
亮「蓮.........?」
大「へ.........」
蓮「さっくんのこと、怒っちゃダメ。りょーちゃんもさっくんも仲良くして」
大介の手をしっかりと握ったまま、亮平の顔をじっと見上げた。
その顔は真剣そのものだ。
腕の中に抱かれていたラウールも、両親の不穏な空気を感じ取ったらしい。
兄の蓮と同じようにぎゅううっと大介の首に抱きついた。
ラ「りょーちゃ。おこったら、めっ!よ」
亮「蓮、ラウ.........」
大「にゃ、にゃははは...........。蓮もラウもありがとね。でもね、今のはパパが悪いんだよ。だからママを責めたらダメだよー」
蓮の小さな手を優しく握り返すと、にっこりと笑いかけた。
ああ、うちの息子達は素直で優しくて、本当に良い子に育ってるなぁ......。
それもこれも、奥さんが沢山の愛情を子供に注いでくれているからなんだよね。
予想外に息子達から叱られてしまった亮平は、困ったように眉を下げている。
困惑してる顔も美人で可愛くて、今すぐキスしたい。
ーーなんて思ってしまった。
大「亮ちゃん」
彼の名前を呼びながらゆっくりと近づくと、自分より10センチ上にある、綺麗な顔を覗き込んだ。
1051人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:anzu | 作成日時:2020年12月17日 16時