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*Black Gold(ゆり組) ページ9

・side 涼太・



涼「...........た、翔太」


翔「ん〜...........」


涼「翔太、起きて。そろそろ準備しないとヤバい時間だよ」


翔「んぁ..........も、朝?」


涼「とっくに朝だよ。何時まで寝てるつもり?」


同じグループで活動している俺と翔太は、都内にあるマンションでルームシェアしている。


仕事に行く時はほぼ一緒だから、毎朝彼を起こすのは俺の役目。


ノックしてから部屋に入ると、盛り上がった布団に声を掛けた。


翔「うぁ〜.........だりぃ。腰いてぇ」


寝起きの翔太はいつも機嫌が悪い。


超がつくほどの低血圧のせいで、目覚めてからも暫くは布団から出てこれないのだ。


今も眉間に思いきりシワを寄せて、アイドルにあるまじき、治安の悪い顔をしている。


長い付き合いでもう慣れたとはいえ、毎朝このやり取りをするのって、結構面倒くさいんだよね。


やれやれ、とため息を吐きながらベッドに近づくと、枕元に散る黒髪にさらりと指先で触れた。

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作者名:anzu | 作成日時:2020年12月17日 16時

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