佐久間さんちは今日も幸せ6

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神社に着くとやはり凄い人混みで、境内は行き交う人でごった返していた。


元旦だし、そりゃあ当たり前か。


小柄な恋人が押し潰されないように自分の前を歩かせながら、何とかお賽銭を投げ入れた。


ニ礼二拍手をして、今年1年も自分や家族が健康に過ごせますようにーーとお願いをする。


(あとは、今年もしめと仲良く過ごせたらいいな)


隣に並んだ綺麗な横顔をチラリと見ると、目を閉じながら両手を合わせて、真剣にお祈りをしていた。


しめも俺と同じ事をお願いしてくれてたらいいなぁ、なんて。










＊＊＊＊＊










閑「それじゃ、おみくじ引こうか。俺が2人分出すから、しめから引いて...........ん？」


？？「うわぁぁーーん！」


参拝後に社務所でおみくじを引こうとすると、近くから子供の泣き声が聞こえてきて、ふと足を止めた。


？？「わゎ.......っ、混んでる場所で暴れたら駄目だってば。人にぶつかっちゃうでしょ」


？？「そんなにジタバタしたらパパの腕から落っこちちゃうよ。あと少しだけ我慢しよ？」


？？「やらやらやらぁ！！おみくじひくぅぅぅぅ！」


？？「だから、おみくじ引くのは参拝してからだって........」


？？「ぴぎゃぁぁあああ！！！」


閑「ねぇ、しめちゃん、あの声って」


七「うん、どう考えてもそうだと思うよ」


何となく聞き覚えのある声に反応して同時に振り返ると、やはり見知った人だった。

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