佐久間さんちは今日も幸せ3

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紫「むぅ、岸くんばっかりズルいわ。じゃあさ、キンプリのコンサートには絶対来てな？！約束やで！」


康「お…っ、おん！チケット取れたら必ず行くわ」


優「康二.......お前ってさ、ときどき俺より天然発揮する時あるよな〜。チケットは関係者席を用意するから、心配すんなって」


康「へぇ？！そうなん？」


普通に自分で申し込む気でいた俺は、間の抜けた声を上げてしまった。


どのコンサートにも関係者席というのがあるのは知っているけど、誰に頼んだらいいのか、イマイチよく分かっていない。


大「にゃはは！康二は入ったばっかりだからね〜。まだ一般人の時の感覚が抜けないのかも」


深「いいじゃん、行っておいでよ、康二。自分達のコンサートの前に、他のグループのパフォーマンスを観とくのも勉強になると思うよ」


優「チケットは事務所の人に頼んで手配しておくよ。都合の良い日が分かったらラインで教えてな？」


康「ん、分かった。ありがとな、岸くん！」


紫「めちゃくちゃカッコええとこ見せたるから、期待しててや！」


優「じゃあ兄さん達、そろそろ収録の時間なんで失礼します。康二もまたな」


紫「ふっか兄さん、佐久間くん、お疲れ様でしたー！康二もまたな♪」


振り向きざまに俺に向かってパチンとウインクすると、颯爽とエレベーターに乗り込んでいった。


スタジオで歌ってる姿は以前にも観たことがあるけど、コンサートで彼らを観るのは初めてだ。


普通にしていてもズルいくらいに格好良いのに、生のライブパフォーマンスなんか観たら、確実にハートを撃ち抜かれてしまいそうだ。


(あかん......最近の俺、紫耀くんに振り回されっぱなしやん)


いや、これは同じアイドルとして、尊敬する先輩として憧れてるだけで、それ以上の意味はないんや。


不覚にもドキドキしてしまったのは気のせいに違いないーー動揺する自分に無理やり言い聞かせた。

＊White Dayは倍返し？（さくあべ）→←＊優太と紫耀

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