佐久間さんちは今日も幸せ4

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空港から出てタクシーを拾うと、都内某所にある完全予約制のレストランに向かった。


今夜はコンサートを終えたばかりの大我とジェシーと、久しぶりに食事をする約束をしていた。


店に入ると2人は既に到着していたようで、予約していた個室でドリンクを飲んでいた。


ラ「京ちゃん、ジェシーくん！」


蓮「もう着いてたんだ。予定より随分早かったな」


大「まぁね、ドーム会場から車で直行したから。2人とも久しぶりだね」


ジ「OH！ラウールはまた大きくなった？！流石パリコレモデルだね」


ラ「2人とも会いたかったよぉー！！」


部屋に入るなり大我とジェシーに駆け寄って、ギュッと抱きついた。


コンサートを終えて直行したと言っていたけど、ヘアメイクも落とさずに来たらしく、髪も綺麗にセットされたままだ。


幼い頃から見慣れてるはずなのに、デビューしてから一気に垢抜けて、いかにも人気アイドルのオーラが漂っている。


大「にしても、ラウちゃん大人っぽくなったねぇ」


ラ「キャハハ！やだなぁ京ちゃん、俺もう18だよ。立派な成人だし」


蓮「成人っていっても、お前はまだアルコールNGだからな。あ、すいません、こいつの分だけノンアルコールで」


ラ「分かってるよぉ」


1人だけノンアルなんて仲間外れみたいで悔しいけど、成人しても、お酒は20歳になってからだから仕方がない。


オーダーしたドリンクが運ばれてくると、改めて乾杯することになった。


俺だけペリエなのに、蓮くんはちゃっかりワインを頼んでる。


ジ「じゃ、幼馴染みの再会とラウールの映画初主演を祝して、かんぱーい！」


大「ジェシー、蓮の初監督作品ってことも忘れないで」


ジ「HAHA！そうだった、そうだった！ついでに俺らの歌った主題歌も大ヒット祈願で！」


大「ついでにって何だよ。レコーディングからめちゃくちゃ気合い入れたんだからな」


ジ「そうそう、むしろ俺の出演したドラマの主題歌より力入れたかも(笑)」


大「それは間違いないね」


柔らかく突っ込む大我とボケ気味なジェシーのやり取りは、昔から全然変わっていない。


まるで幼少の頃に戻ったようで懐かしい気持ちになっていると、隣に座る蓮くんも、嬉しそうな顔でケラケラと笑っていた。

3→←＊ハニーレモンソーダ（めめラウ未来編）

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