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阿「あ、だめ、でしたか？」
「い、いえ…！」
そんな表情で言われたら『ダメです』なんて言えなくて、仕事用であれどスマホを差し出してしまった…
あべよろしくお願いします!
あべ[猫がお辞儀しているスタンプ]
Aよろしくお願いします!
阿「やった…！」
「うっ…」
かわいい。可愛すぎる。わざとなの？ってレベルで可愛い。
幸い漏れた声は阿部ちゃんにはバレてなかった。よかった。
阿「たまに連絡してもいいですか？」
「…はい！」
上手く、笑えているだろうか。
本当に、疚しい気が一切なく入った世界なのに、こうも近いと、少しだけ苦しい。
漠然とした思いからだったのに、いつしか身を入れすぎたらしい。
阿「それでは、僕はこれで」
「お疲れ様でした！！！」
去っていく阿部ちゃんの背中を見送って、我に返る。
オタクとしての気持ちが出ていたけど、アイドルとしてよくなかったかな、なんて思ったり思わなかったり。
天音と合流すると、不思議そうに顔を覗かれた。
春「…浮かない顔だね」
「自分の気持ちがわからなくなっただけだよ。大丈夫、彼は私の推しで、憧れだ」
春「そう…それなら私は何も言わないよ」
本人を前にして浮かんだ感情を知らないフリして、蓋をする。実際知らない感情だったからあれだけど、これは推しだからなんだって納得させればどうってことない。
私は、アイドルなんだから。
彼も、アイドルなんだから。
あーあ、“リアコ”なんて、なるつもりなかったのにな。
「レポートの提出、明日だったっけ？」
春「そんなこと言ってた気もしなくはないけど、知らないよ、私」
「すでに書き終えてはいるから、忘れないようにしなきゃね」
春「私も明日は講義があるから忘れても届らんないから」
「りょーかい！気をつけるよ」
明日は配信でもやろ。
動画の企画、何やってほしいか聞きたいし。
仕事してないと気が紛れないってのもあるけどね。
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TOA_KUN37(プロフ) - ゆづさん» ご指定ありがとうございます！修正致しましたので、今後ともよろしくお願いします (3月30日 13時) (
レス) id: bef50648a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - はじめまして。楽しく拝見させていただいているのですが、言葉の誤用が気になってしまうのでお知らせいたしますね。まれにみない→まれに見る、的を得る→的を射る、です。これからも素敵な作品期待しています。 (3月30日 10時) (レス) id: 054daa6dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斗亜 | 作成日時：2024年3月8日 23時
