検索窓
今日:141 hit、昨日:193 hit、合計:47,164 hit

OFFー最終リハー ページ12

・(途中から春夏冬天音side)



いよいよ明日が当日。
昼の部、夜の部って分かれてるから今日中に2つとものリハを終わらせて、明日は演出が上手くいくかの確認だけ。阿部ちゃん達と小柳探偵奇譚チームが来るのは夜の部って聞いてるから、夜の部は限界突破前提。


推しと同じ景色を見てみたいって夢はほぼ叶ったもんだから、次の目標を考えたとき、私は決めた。自担…つまりは阿部ちゃんを私のファンにする。恋は叶わずとも、私はあの人を追い越して夢中の的にする。

だって私、強欲なアイドルだし。



「天音」


春「ん?」


「私、いつもより私であるから、全力で合わせて」


春「うへぇ…まじ?」


「うん。これからの“アレ”の為に抑えはするけど、それでも明日1日私はよりアイドルであるよ」



深く言わなくてもわかってくれる天音は、流石幼馴染だな〜なんて思いながら、明日と同じぐらいまでこのリハで輝くつもり。



春「じゃああんたも、私に合わせてよね」


「私を誰だと思ってんの?ちゃんと食いついて離さないんだから」(笑)



既に衣装に身を包んだ私達は静かに拳を合わせ、各々のスイッチを入れる。
そして私達は額を合わせていつもの言葉を紡ぐ。



春「今は、スタッフさんを魅せる気で」


「私は天音で、天音は私」


春「正反対でも鼓動等しく」


「「やるよ」」



最後のリハ、明日限界が越せるように、互いに全力を尽くすんだ。










・春夏冬天音side



「♪〜〜〜〜」



ステージの上から放たれるいつもより強いAの輝きに、私は勿論スタッフさんですら見入ってしまいそう。
あれが…Aの全力。


私は、A以上にアイドルに適した人物を知らない。
眩しい太陽の輝きを放つことができながら、自分の輝きを制御して何者にもなれるその力。

自分がドルオタなのも生かしてファンに対するサービスと配慮の精神の高さ。

とてつもなく広い音域を生かした歌。

私に負けず劣らずのダンススキル。

親近感を持たせる抜けた部分。

何度か「Aに私はいらないんじゃないか」なんて思ったりもしたけれど、そうじゃないことを知った日もあった。それに、私はAの努力を一番知ってるから、嫉妬の感情なんて湧かなかった。



『私さ、憧れを超すんだ』



昨日言われたその覚悟と決意は多分私にしか知れないことだから。
私はいつまでもファンと“あの人”にマウントとってやるんだ。

『Aを一番知ってるのは私だ』ってね。

Twitter(現:X)→←OFFー放送後(緑side)ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (131 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
754人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , SixTONES , 阿部亮平
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:斗亜 | 作成日時:2024年3月29日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。