OFFー偶然ですねー ページ4
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久々の完全オフ。
って言っても明日のANNのために話題を探しに外に出てしまう辺り職業病だな、なんて一人で笑ってしまう。
いつもはあんまり隠す気ない変装だけど、今日はファンサをする気になれなかったからガッツリ変装。
ナチュラルメイクからガッツリアイメイクして、眼鏡かけて、長い髪はボブぐらいに見えるように結わえて、天音のクローゼットから私らしくない服を見繕う。そうすれば別人のような私の完成。マスクもするし、本当に私だなんて分からない気がする。
そういえば今日小柳探偵奇譚の第一話放送日だったな、とふと思い出したけど天音は今日泊りのロケだし、ボッチの家で自分が出てるドラマ見ても面白味ないから関係ない。
「行ってきます」
誰もいない玄関に向かって声をかければ、当然のように声は返ってこない。いやまぁ返ってきたら返ってきたでパニックになるけど。
外を歩くと、8月というのも相まって日傘が手放せない。夏なんて滅べと何度思ったことやら。
「あっつ…」
日陰に入ると人が多いから日傘は閉じなきゃいけないんだけど、ま〜暑い。若干気温が低いぐらいかな?ってレベルで日のもとと変わらないぐらい暑い…後ろ髪のせいで首元が蒸れているかんじがするけど、バレたくないから無視するしかない。
?「うぉっ…!」
「あ、すみません」
ボーっとしてたら人とぶつかってしまった。面目ない。
相手の顔を見てみると、テレビ越しに何回も見た顔。
今は全く別人だし声変えてるし、バレてないことを祈るけど、オフ?の阿部ちゃんも可愛い!!!((
バレる前にさっさと立ち去ろうとすると、軽く服の裾を掴まれた感覚………
阿「神志名、さん?」
「…人違いでは?」
阿「そう、ですか…いやいやいや、神志名さんですよね???」
げ、バレた。(失礼)
声も変えてて格好も私らしくなくて別人に化けたと思ったのに、何故かバレた。やっぱ近くで見たらバレるもんなのかなぁ?
お互い割と認知度がある自覚があるので、一旦人目につきにくい場所まで避難した。
阿「雰囲気、いつもと違いますね」
「流石にいつも見つかって、ファンサして、はきついんで」(苦笑)
阿「神志名さんもそういうところあるんですね」(笑)
「阿部さ…阿部ちゃん私のことなんだと思ってるんですか」(笑)
あっぶね。
阿部さんって言おうとしたら不満そうな顔されたよ。
場違いだけど、そんな顔も大好きです←
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作者名:斗亜 | 作成日時:2024年3月29日 14時