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・side赤 ページ12

夢見が悪いようだ。






眉間に皺を寄せて、


少し間いた唇からは吐息に混じる呻き声。






普段から一度寝たら次の朝まで起きない。
自他ともに認めるだけあって深く眠っていることは一目瞭然だけれど、こう苦しそうだと可哀想になる。






一体何がキミを苦しませているのかな。










知りたいのに。










『じゅ、』






結局何も知れないし、
夢の中でも俺たちの名前は呼んでくれない。









メンバーとも友人とも違う関係性である樹。



今は違うけれど過去には確かに誰よりも深く繋がっていたからこそ、分かることもあるのだろう。





それにアイツはまだAに気があるようだし。






虎視眈々と獲物を狙う獅子に




人畜無害を装う狼。






いつガブリといかれてもおかしくないのに、あの子はその中心で何も気づかずに笑ってる。





それに勝手に悶々しているだけ。







Aが眠るベッドに腰掛ける。2人分の体重をかけられてギシッと音を立てた。






艶やかな黒髪も白い肌も、あどけない素顔も。






無防備に晒されている時点で俺の負け。






完敗だよ。








最近やけにふっかが優しく撫でる頭に
手を伸ばそうとしかけた時だった。







Aのスマホが震え始めた。




目を向けた画面に映っていた名前は今まさに想像していた男の名前だった。

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小袖(プロフ) - 紅二点、二人とも幸せな形で落ち着いてくれれば良いなと親目線で見ています。お話の続き楽しみにしてます! (3月17日 20時) (レス) @page2 id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シナモ | 作成日時:2024年3月14日 18時

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