非日常へようこそ ページ14
局の廊下でぱったり樹くんと顔を合わせた。
いつもなら挨拶もそこそこに立ち去るけど、今回は用事というか話したい事があったから。
それは向こうも一緒だったようだけど。
"アレどうする?"なんて言葉に
樹くんにも同じものが届いていたことを悟る。
樹「やっぱ行く?Aルカと仲良かったもんな」
『そうだね。スケジュール次第だけど行きたいかも。
⋯⋯にしてもまさか笹木くんとだなんて』
樹「いやー、俺は予想してたけどな?」
高校生時代の友人同士の結婚。
とても喜ばしい内容の招待状が届いたのは今朝だった。
数ヶ月後のスケジュールはまだ分からないけど返事はしておきたい。
それも、前向きに。
樹「⋯⋯⋯⋯お前は?考えてないの、結婚とか」
『ないよ』
樹「目黒とか舘様とか最近仲良いらしいじゃん」
『ないない』
樹「向こうに聞いたことあんの?」
『あるわけないでしょ!』
樹くんの言葉に苦笑い。
結婚なんて。将来的に絶対しない、とは言いきれないけどまだそんなことを考えられる立場じゃない。
それにメンバーの誰かとだなんて。
樹「ふーーん。
でもほら、美兎ちゃんとそんな話しないの?しねぇか、
あの子あぁ見えて一途っぽそうだし」
誰に、なんて分かりきっていた。現に脳内に浮かんだ名前と顔はひとつしかなかったから。
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小袖(プロフ) - 紅二点、二人とも幸せな形で落ち着いてくれれば良いなと親目線で見ています。お話の続き楽しみにしてます! (3月17日 20時) (レス) @page2 id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シナモ | 作成日時:2024年3月14日 18時